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Channel: 肥満、肥満治療の歴史 »肥満症とは
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怖い肥満症と合併症の関係

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最近太ってきたなと笑い話のように言う人もいますが、これが肥満症と言われるような症状にまで及んでしまうようになると決して笑い話ではすみません。
身長から適正体重を計算するBMIによる数値と、体脂肪計による体脂肪率の検査によって、その人が「肥満症」であるかどうかは診断されますが、この肥満症は合併症状を起こすと大変怖い病気のもととなってしまうことがあります。
合併症は、肥満の程度がそのまま正比例的に直結して起こるものではありませんが、肥満症の状態が続くことにより他の合併症状を引き起こすであろうリスクはどんどん高まっていくということは、一つ頭に入れておいた方がよいでしょう。

肥満による合併症状のうち代表的なものを幾つか挙げて説明をしていきます。
まず肥満に最も関連があると言われているのが「糖尿病」である高血糖の状態です。糖尿病は体内のインスリンが足りなくなることによって起こります。
なぜ肥満が糖尿病になるかというと、体の体積が大きくなることによって体内をめぐるインスリンの量が不足してくるため、インスリン分泌が過剰になってしまうためです。インスリンが常に多量に分泌される状態が続くと体内の抵抗性が高くなるので、インスリンの働きが弱くなってしまいます。インスリンは炭水化物を摂取した時に生成されるブドウ糖を細胞の中に取り込んでエネルギー化する働きがあるので、その結果体内にあるブドウ糖が細胞内に吸収されないまま血液ないをさまようことになってしまうのです。
糖尿病のうち肥満が原因で起こるものを「2型糖尿病」と言いますが、これは深刻化するまで自覚症状がないことが特徴となっています。
糖尿病が進むと、尿が多くなる、とても喉が渇く、空腹感を感じる、体重が減る、疲れやすくなる、手足がよくつるといった症状が出るようになります。
重度になると糖尿病昏睡と呼ばれる意識障害までも発症するようになるので、早期発見・治療が大切になります。

重大な合併症という点では、高血圧も代表的です。
高血圧とは文字通り血圧が通常の数値よりもかなり高くなる状態のことですが、これも肥満により体の体積が増えることで、それを補おうと活発に動くようになった心臓から高い圧力で血液が流れるようになって起こります。
さらに体重が増えるとそれだけ体内で必要とされる酸素の量も増えるので、酸素を運ぶ血液も頻繁に動かされることになるのです。
高血圧は心臓や血管に負担をあたえ続けるため、長く続くと臓器疾患や血管の損傷といった危機的な状況を引き起こします。


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